シザーケースの正しい付け方とは?シザーケース専門店が解説します

「シザーケースの正しい付け方が知りたい」
「どんな付け方があるの?」

美容師やトリマー・フローリストをされている方の中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

シザーケースを身に付けたことがない方や、今の装着方法が自分に合っているのか分からない方は、正しい付け方を習得したいですよね。

本記事では、シザーケースの正しい付け方をシザーケース専門店のaruciが解説します

この記事を読むことで、シザーケースの正しい付け方が理解できます。重たいシザーケースによる身体への負担を減らせたり、シザーケースをお洒落に付けられるようになりますよ。

シザーケースの付け方は4種類ある

美容師やトリマーのようにハサミを扱う職業の方は、毎日シザーケースを身に付けます。なるべく身体に負担がかからない付け方と、オシャレに見える方法をマスターしましょう。

以下で、シザーケースの付け方を4つ解説していきます。

腰に巻き付ける「ウエストベルトタイプ」

ウエストベルトタイプは、腰にベルトを巻き付けてシザーケースを装着します。

では、ウエストベルトタイプのメリットやデメリット、身体への負担を減らすコツや、お洒落に見せるコツなどを解説していきます。

メリット

腰にシザーケースのベルトを巻き付けて装着するので、立っていても座っていてもシザーケースの位置に安定感がある点が1番のメリットです。

シザーケースの位置が大きくずれることなく一定の位置で安定していると、素早くシザーやコームの出し入れを行えるので、仕事効率アップに繋がります。

また、美容師やトリマーなどは、手や腕を使って仕事をすることが多いです。ウエストベルトタイプだと、上半身に煩わしさを感じずにストレスフリーでサロンワークをすることができます。

デメリット

ワンピースやさらっとした生地の洋服を身に纏っているときは、腰でベルトを支えにくいので一定の位置を維持しにくく、動くたびにシザーケースが左右に動いてしまいます

シザーケースの位置が不安定だと、サロンワーク中にストレスを感じる可能性があるので、着る服に注意することをおすすめします。

身体への負担を減らすコツ

シザーケースにシザーやコームだけでなく、スマートフォンやメモなども収納している場合、シザーケースの重量が大きくなります。

そのため、腰への負担が大きく、毎日身に付けていると腰痛がひどくなりサロンワークに影響がでるかもしれません。収納物は厳選して、サロンワークで最も使うアイテムをシザーケースに収納しましょう。

お洒落に見せるコツ

ベルトの長さを自分のウエストに合わせて調節し、適切な長さで装着することで、お洒落に見せることができます。

ベルトが長いとだらしなく見えてしまい、お洒落な洋服を身に着けていてもトータルでださくなってしまうのです。必要以上に長いと、歩きにくく作業効率も悪くなるので注意しましょう。

また、シザーケースにタイマーや手袋などをぶら下げている方は、ベルトが長いと歩くたびにカチャカチャと音が鳴り響いてしまうので注意が必要です。

肩から提げる「ショルダータイプ」

ショルダータイプは、肩からショルダーを提げてシザーケースを付けます。

ショルダータイプのメリットやデメリット、身体への負担を減らすコツや、お洒落に見せるコツを見ていきましょう。

メリット

ショルダーを自分に合った長さに調節しておくと、肩から提げるだけでとても簡単にシザーケースを装着できる点が1番のメリットです。

どのようなコーディネートでも不便無く装着できるので、毎日の服装選びに困りません。

また、落ち着いた色味の服装を着る際には、肩から提げるショルダーの色が差し色になってくれるので、コーディネート全体のバランスも良く見えます。

デメリット

職業柄、手や腕をメインに使ってサロンワークを行うので、シャンプーやブローのように腕を大きく動かす技術の時に、肩からショルダーがずれ落ちてくるストレスを多少感じるかもしれません。

シャンプーやブローをする時は、ショルダーの位置を調整してずれにくくなるように対策を取りましょう。

身体への負担を減らすコツ

利き手によって肩から提げる方向が決まっているので、一日提げていると肩こりが気になります。肩の負担を減らすために、適度に提げる方向を変えることをおすすめします。

普段と反対側に提げる場合は、シザーケースの位置を身体の中心に移動させると利き手でシザーやコームが取りやすくなります。

お洒落に見せるコツ

シザーケースをショルダータイプで身に付ける時は、ショルダーの色を考慮してコーディネートを組むことで、全体の色彩バランスが整いお洒落に見えます。

たとえば、シザーケースと同じ色味の服装だと、トータルの印象が暗くなるので、明るい色味でメリハリをつけましょう。

以上では、ウエストタイプとショルダータイプについて解説しましたが、双方の付け方ができる2wayタイプもあります。

ショルダーの長さを調節して、その日の服装や気分にあわせて付け替えることができるので、どちらの付け方が自分に合っているのか分からない方は、2wayタイプがおすすめです。

機能性とファッション性を兼ね備える「シザーバッグ」

毎日身に付けるアイテムだからこそ、機能性とファッション性どちらもこだわりたい方におすすめなのがシザーバッグです。

普通のシザーケースと同じように、ベルトは2wayタイプです。

シザーバッグのメリットやデメリット、身体への負担を減らすコツや、お洒落に見せるコツは以下の通りです。

メリット

シザーやコームだけでなく、スマホやペンなどのすぐに取り出したいアイテムを全て納められるほどの収納力があります。

機能性だけでなく、スタイリッシュな見た目でファッション性も高く、オシャレな洋服との相性がとても良いです。

また、普通のシザーケースに比べてサイズが横に長いので、肩や腰への負担が少ない点もメリットです。

デメリット

機能性やファッション性に優れているシザーバッグですが、まだ認知度が低く、身に着けている人が少ない点がデメリットです。また、販売しているブランドも少なく、色のバリエーションやデザインが限られてしまいます

身体への負担を減らすコツ

機能性に優れているので、たくさんの収納物を入れてしまいがちですが、重量が大きくなると腰や肩に負担がかかります。サロンワークで必要なアイテムを厳選して入れるようにしましょう。

なで肩の方は、手や腕を大きく動かす時にショルダーが肩からずれ落ちてくる悩みがありますが、ショルダーを腰に付けるとその心配はなくなります。

お洒落に見せるコツ

普通のシザーケースに比べてサイズが大きいので、服の色味と被らないように意識しましょう。たとえば、黒のシザーバッグを身に付けるときは、明るめの色味のコーディネートを組むことで全体にメリハリがでてオシャレに見えます。

汚れから服を守る「シザーエプロン」

シザーケースとエプロンが一体化しているのが、シザーエプロンです。カラー剤やパーマ液などから服を守ってくれて、シザーやコームなどのサロンワークで使うアイテムをポケットに多く収納できます。

下記では、シザーエプロンのメリットやデメリット、身体への負担を減らすコツや、お洒落に見せるコツなどを説明します。

メリット

シザーエプロンを使う1番のメリットは、身体への負担が少ないことです。ショルダー付きのシザーケースだと、1本のショルダーでケースを支えるため、肩や腰に負担がかかります。

一方、シザーエプロンは両肩に負担が分散されるので、朝から夜まで着用していても肩こりや腰痛の心配はいりません。

なで肩の方は、エプロンの紐がずれ落ちてくる可能性があるため、腰に巻きつけるハーフタイプ型をおすすめします。

デメリット

胸元まであるエプロンだと、全身に布1枚を纏っているので、サロンワーク中に温度調節がしにくいデメリットがあります。空調が効いている室内でも、シャンプー後やブローをしていると暑さを感じるかもしれません。

また、デザインにボリュームのある服装の時は着用しづらいといった悩みもありますが、腰に巻きつけるハーフタイプを使用することで解決します。

身体への負担を減らすコツ

シザーエプロンは、ポケットの数がいくつかあり収納力に優れているため、普通のシザーケースに比べて多くのアイテムを収納できます。

その便利さゆえに、より多くの物を入れてしまいがちですが、重量が大きくなると肩への負担が大きくなります

サロンワーク中によく使うアイテムを厳選して、シザーエプロンに収納することをおすすめします。

お洒落に見せるコツ

シザーエプロンは、胸元まで布があるフルエプロンと腰に巻きつけるハーフエプロンの2種類あります。

フルエプロン着用時は、洋服の前面のデザインが隠れるため、バックデザインにこだわることで、どこから見てもお洒落なコーディネートに見せることができます

背面にロゴやプリントがある服や、袖にデザインがあるシャツなどを取り入れて、後ろ姿に力を入れることを意識しましょう。

【付け方別】シザーケースの選び方

ハサミを扱う職業の方にとって、シザーケースは毎日身に着ける物なので、長く愛用できるように失敗せずに選びたいですよね。

できるだけ身体に負担が少ない付け方ができるシザーケースを選ぶことで、快適にサロンワークができます。

以下で、シザーケースの選び方を付け方別で解説していきます。

ウエストベルトタイプのシザーケースの選び方

座っている時も立っている時もシザーケースの位置が安定しやすいのが、ウエストベルトタイプです。

以下で、ウエストベルトタイプのシザーケースの選び方を2つ紹介していきます。

重さ

軽量なシザーケースを選ぶことで、長時間腰に巻きつけて装着しても身体への負担が少なく済みます。シザーケースの素材は、主に合皮か本革が使われていますが、軽さを重視するなら合皮、耐久性にこだわるなら本革を選びましょう。

収納力

アシスタントとスタイリストでは、シザーケースに収納する物が異なるので、ある程度収納力があるものを選びましょう

メーカーによっては、中の収納ポケットを取り外せるシザーケースもあります。

アシスタント時は、シザーポケットを取り外してブローブラシや手袋などをメインに収納し、シザーが必要になれば取り付けられるので、1つのシザーケースを長く大切に使い続けられます。

ショルダータイプのシザーケースの選び方

どのような服装にも不便なく装着できるので、シザーケースも含めてオシャレを楽しみたい方におすすめなのがショルダータイプです。

以下で、ショルダータイプのシザーケースの選び方を2つ紹介していきます。

シザーの収納数

ショルダータイプのシザーケースは、肩から提げて使うため、重量が大きくなると肩へ負担がかかります。また、肩こりが慢性化すると、腕が上がらなくなったり首がだるくなったり、サロンワークに影響がでます。

シザーの収納可能数が多くなると、シザーケースのサイズや重量が大きくなるので、3〜5本収納できるシザーケースを選びましょう。

色・デザイン

シザーケースを長く使う事を考慮して、色やデザインは慎重に選ぶことをおすすめします。シザーケースのデザインは種類によってさまざまで、カラーバリエーションも豊富にあるのでお気に入りの一つを見つけてみてください。

肩からショルダーを提げた際に自分のファッションと合うかどうかを想像しながら選ぶと失敗しにくくなります

シザーバッグの選び方

普通のシザーケースよりも収納力に優れていて、必要なものをたくさん身に付けておきたい人にはシザーバッグが向いています。

以下で、シザーバッグの選び方を2つ紹介しています。

素材

普通のシザーケースと比べて横広がりな作りのため、カラー剤やパーマ液による汚れが付きやすく、日々のお手入れがしやすい素材を選ぶことが大切です。水洗いが可能な素材だと、普段のお手入れが楽にできます。

使いやすさ

シザーやコームをたくさん収納してくれるだけでなく使い勝手も重要です。

シザーを素早く出し入れできるのか、ポケットの位置や大きさはベストなのか、購入前に確認しておくのがポイントです。

シザーエプロンの選び方

エプロンによって生地が違ったり、ポケットの仕様が違ったりするので、自分が使いやすいシザーエプロンを見つけることが大切です。

以下で、シザーエプロンの選び方を2つ紹介していきます。

お手入れのしやすさ

シザーエプロンは、シザーやコームを収納するだけでなく、服をカラー剤やパーマ液から守ってくれる役割も兼ね備えています。そのため、定期的に生地に付いた汚れのお手入れが必要です。

水で丸洗いができる素材なのか、極力洗うのは避けて汚れも経年変化として楽しむのか、お手入れ方法は購入前に確認しておきましょう。

また、ポケットにカットをした髪の毛が溜まりやすく、そのまま放っておくと雑菌の寝床になってしまいます。ポケットの底が開閉できる仕様だと、日々のお手入れが簡単にできますよ。

ポケットの位置や収納力

エプロンによって、ポケットの位置や数が異なります。自分が使いやすい位置にポケットが付いているのか、自分が収納したいアイテムは全て入れることができるのか、購入前に実際に使用している姿をイメージしておくと失敗しませんよ。

aruci(アルチ)でお気に入りのシザーケースを探してみませんか

本記事では、シザーケースの付け方を解説しました。シザーを扱う仕事をしている方にとって、シザーケースは毎日肌身離さず身に着ける相棒のような存在です。

できるだけ身体へ負担なく装着できる付け方を選択して、お気に入りのシザーケースを探してみましょう。

シザーケース専門店aruciは、革職人がシザーケースを一から製造しています技術と素材にこだわり、機能美を追求したシザーケースをぜひチェックしてみてください。きっとあなたにぴったりなシザーケースに出会えるはずです。